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事業譲渡事例56| 属人性が高くもニーズの高い利益を生み出すノウハウ

2024年12月6日
譲渡例(今までのケース)

お世話になっております。「学習塾売却のセカチャレ」を運営する株式会社インフィニティライフの吉田です。


セカチャレは、学習塾専門の株式、持分、事業売却のサポートサービスとして、今まで300件以上の学習塾売却に携わってきました。

学習塾経営者様の方には「株式売却、持分売却、事業売却は大規模な企業の話、自分には関係のないことだろう。」と考えている方も多くいらっしゃいます。


しかし、

・学習塾を閉校したいが、生徒や講師のことを考えるとやめられない

・体調面に不安があるが、引き継ぎ手がいない

・別の事業に集中したい

という方にとっても、株式売却・持分譲渡・事業売却は1つの選択肢となります。売却をすることがどのようなことなのか、それにより得られるものは何なのか、当ブログでご紹介します。


今回の塾は、大阪府北西部にある自立型学習塾のお話です。オーナー様お一人で運営されてきた塾でしたが、オーナー様の別事業が軌道に乗ったことにより、塾事業との両立に限界を感じ、譲渡という選択肢をご検討された塾です。

お忙しくなったことで塾へ割けるお時間が無くなり、生徒数が減少してしまうようなことになる前に動き始めた、バイアウト案件となります。

オーナー様とどのように当塾のM&Aを進めてきたか。その経緯も含めて、紹介していきます。


学習塾事業概要


■教室所在地
大阪府北西部

■指導形態
自立学習

■生徒数
20~30名

■売上高
約1,400万円

■営業利益
約1,100万円
※教室長給与含まず

■譲渡金額
税込1,045万円

■案件ページ

【駅近/黒字経営】大阪府北西部の自立型学習塾の事業譲渡

事業譲渡を決めたきっかけ


お問合せ~お申込み

オーナー様から譲渡のご検討された理由をお伺いし、塾の収支情報から多くの買い手様にご興味を持っていただけることになると感じると同時に、買い手様がリスクと捉える部分も大きいと見受けれられました。

自立学習塾でありながら教材費が低額であり、非常に利益率が高いことは大きな武器であると同時に、買い手様にとって譲渡後に再現できるノウハウなのかというご不安を持たせる事に成りえます。

オーナー様と初めてお打合せさせていただいた際に、このポイントをいかにメリットとして買い手様へお伝えするかが分水嶺になるとお伝えいたしました。

譲渡するに当り、買い手様にとってどこがメリットに映り、どこがデメリットに映るか。塾ならではのポイントがあり、M&Aならではのポイントがあります。

こういった要点を抑えたご提案によってか、オーナー様にご信頼いただき、仲介業務をご依頼いただく事となりました。

募集開始〜譲渡契約


買い手様の募集~トップ面談まで


弊社では、お手伝いをする際に、案件毎に「事業概要書」を作成します。この事業概要書は塾の説明書となりますので、オーナー様から様々な資料を頂戴し作成をします。
事業譲渡の場合、資産・負債・各契約は引継ぎ対象外のため、直近3年間の収支情報や生徒数の推移・講師情報・賃貸借契約書があれば、譲渡に必要な情報はほぼ揃います。買い手様の求める情報は、「譲渡後の塾の収支予測」と「どれだけ生徒を増やさなければならないか」の2点であることが多いです。極端な話ですが、この2点がクリアであれば、後は買い手様の得意とする手法で、損益分岐点を超える施策をご検討いただくことができ、譲渡を受けるか否かの判断ができます。

今回の塾においては、どのような手法で生徒のカリキュラムを立て、どのように学習管理をしているか、ノウハウの片鱗でも買い手様へお伝えできる資料としなければならなかったため、綿密にヒアリング、お打ち合わせを行いました。

概要書にはノウハウの詳細は記載しきらず、かといって再現性が見えない内容にならないように作成いたしました。結果として多くの買い手様に興味を持っていただくことができました。

オーナー様とのトップ面談の前に、買い手様と私での担当者面談を行い、概要書には記載しきれない、運営ノウハウや、利益率の高さについて情報共有を行いました。それにより、トップ面談を希望される買い手様は皆高い購買意欲を持って臨んでいただける方のみとなりました。

トップ面談では、ノウハウの再現性についてを中心に様々なご質問を買い手様からいただき、譲渡後のイメージを膨らませていただきました。トップ面談まで行った買い手様は皆さま実際に教室見学も希望され、譲渡を受けたいと強くご要望をいただくこととなりました。

面談後~基本合意

基本合意へ進めたいと複数の買い手様からご要望をいただき、オーナー様とどの買い手様と譲渡を進めるかご相談させていただきました。決め手となったのは譲渡後の運営計画の具体性と実現性でした。

譲渡後の教室長が決まっていること、M&Aによる塾買収の経験があることから、スムーズな引継ぎ計画をご提示いただき、オーナー様も契約締結から譲渡日、更にはその先の継続的なサポートまでを具体的にイメージできたことが大きかったと存じます。

そこからは非常にスピーディーに基本合意まで進み、単独交渉期間に入りました。

単独交渉期間では他の買い手様との交渉が一切できなくなり、期間中に事業調査、デューデリジェンスを行います。


DD~譲渡契約


事業譲渡では、詳細なDD行うことは少なく、収支情報の実在性の確認、具体的な入出金データの提出・通帳の写しの確認程度で終えることがほとんどです。今回は入出金データの確認のみとなりました。

過去にはDD時に、提出資料にはなかった経費の発覚等により、譲渡額の減額交渉となるケースもございました。そのため、募集時の収支情報は塾にまつわる経費を可能な限り正確に、実際に発生している経費ベースでご提出していただいた方が、提示額通りに交渉が運ぶこととなります。

次に譲渡契約書の擦り合わせです。今回は譲渡後にもノウハウ共有のため、長期的なサポートをオーナー様へ依頼することとなっており、譲渡契約書とは別途、業務委託契約もち締結することとなりました。業務委託の範囲をどの程度とするか、報酬をどうするか。

上記打合せを経て契約書を作成し、無事譲渡契約を締結することが出来ました。

終わりに

現在は譲渡契約が締結され、直接やり取りしていただきながら引継ぎを進めていただいております。今後、契約面や費用面で折衝が必要な際には弊社がお手伝いすることもあるかもしれませんが、教務面での擦り合せが主となるため出番は恐らくないと存じます。

塾の経営状況がいい状態での譲渡のため、買い手候補者様は多くいらっしゃいましたが、深くご検討いただく程、高い収益性を支える運営ノウハウの難易度も際立つ案件でした。塾の強みは属人性が高くなりやすく、再現性に難があることが多々あります。だからこそ、譲渡によりそのノウハウを引継げることがM&Aにおける一番の魅力であり、最も難しいとも言えます。我々は塾専門だからこそどのノウハウの引継ぎが重要か、差別化のポイントを知っております。これまでの活動で様々な買い手様に譲受していただき、多くの引継ぎをお手伝いした弊社だからこそ成し得たM&Aと自負しております。

セカチャレは「塾業界を経験したアドバイザーだからこそわかる塾運営の肝」を熟知し、「様々なニーズを持つ買い手」を擁しています。

これは塾経営を経験し、塾業界経験者のみがアドバイザーである弊社独自のノウハウであると自負しております。ただ契約や金額の折衝を行うのであればより優秀な会社、アドバイザーもいらっしゃるとは存じております。より良い塾へ、より生徒様、講師様にとってプラスになる譲渡を提供するこの視点も弊社は持ち合わせております。


その点で、「身売りをするようで譲渡は気が引ける……」と思っている学習塾経営者の方のお手伝いは十分にできると自負しています。

利用は無料なので、コストもなく利用できるので、少しでも検討されている方はお気軽にご相談ください。


「うちの塾は売却ができるのかな?」

「興味を持ってくれる候補者はいるのかな?」

と少しでも気になっている学習塾の経営者様、是非ともお気軽にお声がけください。


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